共振回路用スナバコンデンサ
共振スナバ回路では、コンデンサはシステムに存在する寄生インダクタンスと共振タンク回路を作る上で重要な役割を果たす。
共振回路スナバコンデンサの仕組み:
- 共鳴: コンデンサーと寄生インダクタンスはLCタンク回路を形成する。IGBTがオフすると、寄生インダクタンスに蓄積されたエネルギーがコンデンサーに移動する。このエネルギー移動はLCタンクの共振周波数で起こり、発振につながる。
- エネルギー散逸: 通常、共振スナバ回路には、これらの振動を減衰させ、エネルギーを放散させるための抵抗が含まれている。
共振スナバコンデンサの主要特性:
- 正確な静電容量: 望ましい共振周波数を達成するために重要。
- 低ESR: 共振振動時の損失を最小限に抑える。
- 高電圧定格: 共振時に発生するピーク電圧に耐えなければならない。
共振回路スナバコンデンサのメリット:
- スイッチング損失の低減: 共振エネルギー伝達を利用することで、従来のR-Cスナバに比べてスイッチング損失を大幅に低減できる。
- 効率の向上: スイッチング損失の低減は、システム全体の効率向上につながる。
- EMIの低減: 回路の共振特性は、EMIエミッションの低減に役立つ。
設計上の考慮事項:
- 共振周波数: 希望する運転条件に合うように慎重に計算されている。
- ダンピングファクター: 抵抗値は、適切な減衰を与え、過度の振動を防ぐために選択される。
- 回路部品の選択: 最適な性能を得るためには、部品(コンデンサー、抵抗器、インダクター)を慎重に選ぶことが重要です。
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